Donnerstag, 13. Februar 2014

マリウス君…

現在五輪観戦で滞っておりますが,コペンハーゲン報告を始めたばかりの最近,非常にイヤなニュースが毎日のようにドイツで報道されています。

同地動物園で育てられていた仔キリンのマリウス君を殺し,解体し肉を猛獣に提供したと云う話。日本のテレビニュースでは衝撃的過ぎて報道出来ないでしょう。
記事の見出しだけで気分が滅入り,詳しく読むのが憚られ,殺処分の本来の目的にまで知識が及んでいませんが,「マリウスの居場所はないから」と,どうにか読んだ記事には書かれていました。

私はここの動物園を過去に訪れ,非常に気に入っておりました。今期は他のプランを優先した為行きませんでしたが,…マリウス君のニュースを聞いた直後の今の気持ちでは,次にコペンハーゲンに行っても動物園は対象外にするだろうと思います。他の動物園でも実はやっている事だとしても(そうあって欲しいとは一切思いませんが),コペンハーゲン動物園には行きたくなくなりました。

大体マリウス君なんて名前までつけてある程度成長するまで面倒を看て来ておいてよくも殺処分なんて考えに思い至るものです。「居場所はない」理由がキャパシティでも血統的な問題でも,それならそれでマリウス君を引き取ってくれる動物園なんていくらでもあったでしょうに。動物園同士で交配の協定をしてるんですから。

じゃあ肉食獣の餌として用意されている小動物はいいのか…的問題はあります。キリン一頭を議論にするのはグリーンピースの関係者が捕鯨船を攻撃する傍らガツガツと肉を喰らっている(まさか全員が菜食主義者ではないでしょう)のと同じ事なのかも知れませんが,…やっぱり不愉快です。賛成しかねる行動です。ここ数日でマリウス君の画像は変化してきました。生きていた時のカメラレンズを覗く姿,倒れて血を流したマリウス君,柄でかろうじてわかるマリウス君の身体の一部。…必要悪とする意見もあるでしょうが,やっぱり理解は無理です。

ここの更新をそっちのけにするのは物理的(五輪)には勿論ですが,心情的な理由もあります。マリウス君のニュースが流れなくなるまではちょっと無理。勿論デンマークの多くの人達が反対したであろう事は想像に難くないんですが,…やっぱり無理だわ。

マリウス君,合掌。

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