Sonntag, 24. Februar 2013

美術博物館巡り

ちょっと気になる(正しくは“気に障る”)事が起こりましたが,ま,気を取り直して今日の更新をば。

ヘルシンキでは今期,結構な数の美術展を観ました。 こっちでは5泊したので,ヴィーンのようにぶっつけ本番にはせず,事前に調べ,行くべき場所を決めていました。 ヴィーン程ではないにしても,ヘルシンキにもまあまあ通っていますから,美術館も自分の好みの領域なら大抵一度は訪れております。



左:アテネウム美術館
19世紀絵画(私が最も好きなカテゴリー)を多く所蔵し,常設展示のフィンランド物がまた素晴らしい。けれどその規模から時間を食われるので,短い滞在の時は企画展によっては諦めます。
この冬の企画展は最高でした。ヨーロッパ内の他の美術館から多くの象徴主義絵画を集め,設定されたテーマに基づいて展示してありました。これを観ずして何を観るというのか。感激でした。

中:デザイン美術館
今期はLEDで光らせた風船のインスタレーション(ウッ,モタモタしてたらリンクが消えた…)を観たくて入館しましたが,せっかくなんで常設展示も他の企画展(むしろこっちの方が大きくて,風船はオマケ扱いに見えた)も鑑賞。常設展示に関しては何度か観ているし,力を入れていなかったんですが,こう云う展示物は自分の知識量が増えると俄然面白くなります。今期,少しばかり手応えがありました。もっと勉強しよう。

右:建築博物館
もともと大きい博物館ではないところに持ってきて更に展示スペースが縮小されていたような。そこで常設展示と企画展を行うんですから小規模なものでした。
今期の企画展では構想で終わってしまった建築物が色々フィーチャーされていたような。





キアスマ
展示物の動きが少ないアテネウム以上に私がいつも気にしているのが現代芸術を扱うここ。ヘルシンキに来たら必ず出向いているかも知れません。
ちょくちょく入れ替えていると見え,企画展以外のコーナーでもいつも新鮮。初見でない物はいくらでもあると思えんですが,ナゼだかここの収蔵作品は頭に定着しない…。
今期の特別展ではフィンランド人アーティストがフィーチャーされていました。この人をまるで知りませんでしたが,作品が私好みで,それはもう満足。建物も相変わらずきれいに維持されています。カッコいい。




カアペリ
ここには初めて来ました。複合アート施設と言えばいいのか,ギャラリー,舞台劇場,写真美術館,芬仏会館等々が集まっています。昔はノキアの工場だったようで,このテのエリアは世界各国にありますね。
私の目的は写真美術館でしたが,何ら展示スペースが建築博物館以上に狭められていて,そのせいで入館料がタダでした。観たい物は観られたのでまぁヨシとはしましたが,フルオープンの状態も観たいものです。

カアペリを囲むこの一角,カッコいいんです。集合住宅あり,なんだかわからないインダストリアルな施設あり,おそらくは電気関係の施設あり。私はこう云う雰囲気に弱いんですよね。また来よう。



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