Donnerstag, 30. Juli 2009

AutoZug

私のハンブルクでの拠点はアルトナと云う,市心からSバーンで西に12,13分くらいの場所にある地区です。
ロンリープラネットでは「高感度ピープルが集まるハンブルクでもイケてる地区」くらいの紹介がされていましたが,私に言わせれば池袋。大した事ない店が並び,中心地から10分も歩けばもうアラが見えて来るような。決して丸の内や新宿にはなれない場所と云うイメージを,初めてハンブルク入りした頃から持っています。
でも私がそう思うのは駅でもイケてない方の出口を利用する学校に通い,同じ出口を使ってイケてない大通りを歩いてホステルに戻る生活をしていたからでしょう。反対側には小洒落たレストランや雰囲気のいい場所もありましたが,開拓する事なくアルトナを去ってしまった…。中央駅ばかりを目指していた私には見えていなかっただけの事なんでしょう。

ハンブルクにはICE等ドイツ鉄道の速い列車が停まる大きな駅がいくつかありますが,ターミナルは南からやって来た場合終点にあたる,ここアルトナだけです。勿論中央駅の方が大きいのですが,通り抜け式の駅なんでなんだか落ち着かなくもあります。ターミナルならではなのか,私は着いた日に,度肝を抜かれる光景に出くわしました。


 

左の画像に見える建物は駅舎です。この中には飲食店舗,書店,ライゼツェントルムと云ったドイツの鉄道駅お決まりの施設が並び,他に化粧品店,靴店,メディアマルクト(家電量販店。多くは郊外型)とロスマン(ドラッグストア)等等が入っています。右に見える青い出入り口はドイツの大きな鉄道駅に近くに大抵あるInterCityHotelの物。ここがハンブルクの,我が最初の宿でした(線路ヴューの部屋だった)。現在は中央駅の近くにリッパなInterCityHotelが建っていますが,当時はここだけでした。だから今だとInterCityHotel Hamburg Altonaと名乗っているんじゃないかな。

失礼,脱線しました。で,そのInterCityHotelと駅ビルの間には駐車場があるんですが,それには目もくれず,駅舎に入って行くワケのわからん車の大群。柵をはって警備員を立たせているし,写真を撮っている近在の者風の人達もいたので,新車のデモンストレーションでもやるのかと思いました。

  

が,よく見ているとそう云うのでもないんです。車の他にバイクも,この様にカーフェリーに乗り込む如くずんずん進んで行くワケですよ。



下層階にキッチリおさまったところ。なんだなんだと思っているうち,この連結は長い時間を掛けて線路からいなくなりました。

 

ワケのわからない私は時刻表を参照。ここに出ている20時42分発のレーラッハ(スイスとの国境付近にあるドイツの町)行きAZ。AZってなんだ?と最初は想像がつかなかったのですが,わかりました。
AutoZugだったんです。自動車をここに乗っけて,本当にカーフェリーの陸上版(って言うのもおかしいけど…)なんですわ。自分の車で旅行したい人がこれを利用するんですね。見ていたら,乗り込む車の“出身地”は北ドイツは勿論,デンマーク,スイス,オーストリアといかにも納得が行く物ばかり。北の人が南に遊びに行き,南から遊びに来た人が帰るって事ですな。
ここで2週間過ごしているうちに,AutoZugが季節物であり,1日に何便か出ている事を知りました。最初はエラくビックリしたものの,慣れると普通に通り過ぎ,なんとも思わなくなってしまいました。
何便か出ているからこのように待機車輌も出てます。手前のはドイツ鉄道の,後ろの赤いのはオーストリア国鉄のやつです。



なんだか鉄道ネタが多いなぁ…。


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